屋根の歴史と雨漏りの修理について

茅葺屋根の材料である茅は、中空構造になっており、熱の移動が少ないため、日本家屋に昔から使用され、その断熱効果が効果を発揮していました。また、内部から囲炉裏の煙を当てることによってススが付着し、虫の発生を抑え耐久性が向上する先人の知恵で利用されてきました。しかし、天然のものである以上、苔が生えたり腐ったりして、耐久性が下がり、数年に一度は茅を交換することが、近所を巻き込む大仕事となっていたのです。近代化によって瓦やトタンが屋根の材質に登場すると、茅の役目は少しずつ減っていきました。

きれいな屋根の形を形成するには、熟練した職人の腕も必要ですが、職人も少しずつ姿を消していくことになりました。時代と共に屋根材は軽く耐久性の高いものに変わっていき、現在では、樹脂瓦やガルバリウムなどが主流で使用されています。耐久年数は大きく伸びましたが、メンテナンスは必要です。雨漏りは必ず人が居る部屋に落ちてくるとは限りません。

あまり出入りしない部分に生じていて発見が遅くなってしまう可能性も十分にあります。定期的にメンテナンスを行わないと破損が生じて水が浸入するため、雨漏りの修理が必要になります。雨漏りの修理を早い段階で修理することが出来れば、古くなった充填剤をきれいに取り去り、新しいものを充填する程度で完了となりますが、屋根の下地や梁まで水が浸透し腐っている場合には、雨漏りの修理どころか、家屋の構造体の交換といった大掛かりな工事になってしまうでしょう。必然的にかかってくる経費も大きく変わってきます。

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